多くの韓国ドラマがありますが、その中でも筆者の勝手に独断と偏見と気分で作品を選んでみました。
題して「20代向けのおすすめ韓国ドラマの５作品」です！
どのドラマもユニークで、最後まで視聴者を魅了すること間違いなしです。
ネットフリックス配信作品に偏ってしまっていますが、その点ご容赦ください
ミセン‐未生‐
ジャンル：お仕事、ヒューマンドラマ
配信：ネットフリックス、U-NEXT、ディズニープラス、FOD
あらすじ
囲碁が人生のすべてだった主人公、チャン・グレ。
しかし、プロ将棋士への夢が挫折し、母親のコネを頼りに大手の総合商社に高卒で入社することとなった。
職場で繰り広げられる上司や同僚との出来事が、彼の前に社会の冷酷な現実を投げつけることとなる。
このドラマは、学歴や雇用形態、上下関係、女性差別、汚職、セクハラ・パワハラなど、現代韓国と同様の問題に直面する現代サラリーマンの日常をリアルに描いています。登場人物全員が、タイトルに込められた「ミセン」（囲碁用語で、弱い石を指す）のように、弱さと逞しさを併せ持ち、成長していくヒューマンドラマとなっています。
現代の韓国社会で生きる若者たちのリアルな姿を通じて、感動的なストーリーを展開しています。
主要キャスト
- チャン・グレ（イム・シワン）
- アン・ヨンイ（カン・ソラ）
- チャン・ベッキ（カン・ハヌル）
- ハン・ソンニュル（ピョン・ヨハン）
- オ・サンシク（イ・ソンミン）
感想
社会のダイナミクスを巧みに描き、主人公とその周囲のキャラクターの成長過程を繊細に表現していると感じました。
このドラマでは、人間関係が悩みの種として浮かび上がりますが、最終的にはその人間関係によって支えられることが描かれています。
この皮肉な側面が、人は孤独な存在では何も成し遂げられないことを思い起こさせるドラマだと思います。
イムシワン演じるチャン・グレは、不器用ながらも未知の職場や馴染めない同僚たちと向き合い、努力を惜しまず前進し、成長していく姿勢が非常に感動的で美しいと感じました。
彼の成長過程を見て、つい「がんばれ！」と、まるで彼の母親のように応援したくなりました。
このドラマは、社会で生きるすべての人々が主人公として存在すると感じさせるほど、非常にリアルな部分にフォーカスしています。
そのため、自分自身と共感し、感情移入することができました。
自身の悩みや挫折が他人と共通するものであることを感じ、時には勇気づけられ、時には後押しされ、自身の仕事に対する価値観が変わるきっかけとなりました。
特に新入社員や組織の一員として働く人々にとって、心に響くヒューマンドラマだと思います。
椿の花咲く頃
ジャンル：ラブコメ、サスペンス、ヒューマンドラマ
配信：ネットフリックス
あらすじ
美貌のために周囲から妬まれ、嫌がられてきたシングルマザー、トンベク。彼女は田舎町のオンサンに引っ越し、一人でスナックを経営しています。
小さな町でなかなか馴染めず、いじめに遭うトンベク。しかし、正義感が強く、警察官になった情熱的な男、ヨンシクが彼女に一目ぼれします。ヨンシクはトンベクを助け、支え、一途に愛情を示し続けます。
このドラマは、「人は人との出会いで奇跡を起こせるのか」というテーマに基づいたヒューマンラブストーリーです。トンベクとヨンシクの出会いと愛情が、周囲の人々にも奇跡をもたらすかもしれません。
主要キャスト
- オ・トンベク（コン・ヒョジン）
- ファン・ヨンシク（カン・ハヌル）
- ノ・ギュテ（オ・ジョンセ）
- ホン・ジャヨン（ヨム・ヘラン）
- カン・ジョンリョル（キム・ジソク）
感想
ラブロマンスでありながらも、最後まで一つの事件を中心にサスペンス要素がしっかり組み込まれ、視聴者を飽きさせない演出も充実しています。
伏線が多く散りばめられており、一部の視聴者は話が広がりすぎているのではないかと心配するかもしれませんが、後半での伏線の回収は見事でした。
各エピソードごとに緻密なストーリーを描いたタイトルと、オープニングの繊細な絵のタッチが、個人的にこのドラマの視聴体験に欠かせない要素だと思いました。
自己肯定感の低い主人公が、自身を心から愛してくれる人に出会うことで、自己肯定感を高め、成長する過程や、母親に迷惑をかけないように自立しようと努力する小学生の息子の姿が非常にリアルで、俳優たちの演技力が光る瞬間が多くありました。
小さな田舎町オンサンの住民たちに少しずつ心を奪われていく様子が、このドラマを観終わった後に周りの人々を大切にしようと思わせ、笑顔になれる気付きをもたらします。
ドンベクの主人公は美しく、気取らずに優雅な魅力があり、その魅力に惹かれることでしょう。全体的に、このドラマは心温まる物語です。
賢い医師生活
ジャンル：お仕事、ラブロマンス、ヒューマンドラマ
配信：ネットフリックス
あらすじ
大学の医学部で出会い、言葉を交わさずとも理解し合える深い友情で結ばれた5人の男女。
20年が経過しました。
初めて一緒に働くことになった5人が、新たな命が生まれ、今ある命が終わりを迎える、人生の縮図と呼ばれる病院で、患者たちとそれぞれの方法で向き合っていきます。
彼らの日々は、どの瞬間も平凡のようでありながら、非常に特別です。今を生きるすべての人にエールを送り、日常の些細な出来事を温かく描いているヒューマン・メディカルドラマです。
主要キャスト
- イ・イクジュン（チョ・ジョンソク）
- アン・ジョンウォン（ユ・ヨンソク）
- キム・ジュンワン（チョン・ギョンホ）
- ヤン・ソッキョン（キム・デミョン）
- チェ・ソンファ（チョン・ミド）
感想
監督の願いである”世界中の人が良い人であってほしい”というテーマのもと、医師同士の出世競争やパワハラ上司など、通常「悪」とされる描写がほとんど見られない点が、このドラマをストレスなく楽しめる魅力の一つだと思います。
同級生５人の日常生活、会話、息の合った行動に触れることで、涙したり微笑まされたりし、その彼らの日常に共感する気持ちが湧きました。
5人が抱える個々の問題に向き合い奮闘する姿も、現代社会の課題と共鳴し、共感を抱かざるを得ません。
魅力的な5人がそれぞれの問題に向き合っていく様子は、現代社会の問題に通じる要素が多く、視聴者の共感を呼び起こします。
この作品は、普段注目されることの少ない人々に温かい光を当て、5人を取り巻く登場人物すべてが主役であるかのような群像劇といえるでしょう。
そのため、各エピソードは非常に濃密であり、視聴者に満足感をもたらす要素が満載です。
同級生５人が趣味で行うバンドの演奏には、まるで当たり前のように酔いしれました。
特に驚いたのは、このドラマの影響で、韓国で臓器寄贈希望者の登録が増加したというニュースです。
臓器寄贈に関する話題が詳細に描かれているエピソードもあり、このドラマが多くの人々に愛され、共感を呼び起こし、生き生きとしたドラマであることを実感しました。
このドラマを通じて得られた満足感を、ぜひ皆さんも味わってみてください。
二十五、二十一
ジャンル：青春、スポコン、ラブロマンス、ヒューマンドラマ
配信：ネットフリックス
あらすじ
21歳と18歳で出会った2人は、友情と恋愛のはざまで苦しむものの、共に前進し続けました。
思春期ならではの悩みや葛藤、そして社会からの抑圧に立ち向かいながら、実際の経済危機に見舞われた韓国の時代背景の中で、彼らの物語が展開します。
時代の波に翻弄され、夢を奪われながらも、輝きを失わずに前進し、自分自身を成長させていく5人の若者を中心に、1998年から2021年までの時代を背景に描かれる青春ヒューマンラブストーリーです。
主要キャスト
- ペク・イジン（ナム・ジュヒョク）
- ナ・ヒド（キム・テリ）
- コ・ユリム（ボナ）
- ムン・ジウン（チェ・ヒョンウク）
- チ・スンワン（イ・ジュミョン）
感想
「花様年華」とされる人生で最も美しい瞬間を描いたこのドラマは、青春が儚く美しく、しかしその瞬間が一瞬で終わることを思い出させてくれる作品と感じました。
大人のために制作され、あの特別な瞬間を思い返す青春ドラマでした。
社会情勢の影響で夢を諦めざるを得なかった若者であるペク・イジンと、夢に向かって積極的にチャンスを掴もうとする高校生のフェンシング選手ナ・ヒド。
この2人が運命的に出会い、お互いがお互いを幸せにする存在だと感じながら進む過程は、宝石のように輝いており、眩しさと愛おしさが同居しています。
ドラマ内で使用される小道具や光の演出には、鮮やかな青、赤、緑、黄色などの色彩が鮮烈に使用され、視覚的にも飽きさせません。
自然界の海、森、花などの要素がドラマに息づいており、その美しさは記憶に残ります。
特に主人公であるキム・テリ演じるナ・ヒドの演技力には驚かされました。31歳にして高校生の役を違和感なく演じ切っており、素晴らしい演技でした。
輝きを失わずに夢に向かい、仲間たちと共に歩む若者たちの姿に共感し、胸を打たれ、自身の過去を振り返り、現在を強く生きる意欲を湧き起こさせるドラマであると思います。
スタートアップ：夢の扉
ジャンル：青春、ラブロマンス、ヒューマンドラマ
配信：ネットフリックス
あらすじ
自分の能力を信じ、仲間を信じ、目標に向かってひたすら前進していく。今の自分たちには進むことしかできないから。
高卒で野心家の主人公、ソ・ダルミは、過去に文通で支えてくれた相手と、現在自分の側で支えてくれる相手の間で揺れながら、夢への旅路が始まります。
物語は”韓国のシリコンバレー”と称されるサンドボックスを舞台に、成功を夢見る若き起業家たちの”始まり（START）”と”成長（UP）”を描いたヒューマンドラマです。
主要キャスト
- ソ・ダルミ（ペ・スジ）
- ナム・ドサン（ナム・ジュヒョク）
- ハン・ジピョン（キム・ソノ）
- ウォン・インジェ（カン・ハンナ）
- チェ・ウォンドク（キム・ヘスク）
感想
成功体験を積み重ねることで、人生の選択肢が増えるというのは確かです。その過程で自分の実力を理解し、最大限に発揮するための行動を起こす様子は、このドラマを観ていて非常に刺激的でした。
最初のエピソードから、視聴者を引き込む力が素晴らしいと感じました。物語の展開もスピーディーで、最後まで飽きることなく、主人公たちの成長を熱烈に応援しました。
映像美はもちろんですが、特に若者の新鮮さを表現する光の使い方が美しく、眩しいほどに明るいトーンで物語が進む部分は、何度でもこのドラマを観たくなる理由だと感じました。
成長する登場人物たちの姿を追う群像劇でありながら、しっかりとしたラブストーリーも展開される点が魅力的です。そのため、このドラマが放送中には、視聴者の間でナム・ドサン派か、ハン・ジピョン派かの派閥争いが繰り広げられました。ハン・ジピョンの存在が物語にスパイスを加え、さらに面白さを引き立てていると思います。
この青春ヒューマンドラマは、主人公たちと共に、自分自身が目指すゴールに向かって続けていきたいと思わせる作品でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
次に何を見ようか探していた人にも、これから韓国ドラマを見てみようと思っている人にも参考になってもらえれば嬉しいです。
今後も引き続き、いろいろな作品を紹介していきたいと思います！
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