ハングル検定と韓国語能力試験の違いは?比較してみた

韓国語学習

ハングル検定と韓国語能力試験の違いは?比較してみた

 

さて、みなさんは韓国語の代表的な語学検定試験には

「ハングル検定」と「韓国語能力試験(TOPIK)」の2種類があることをご存知でしょうか?とくにこれから韓国語を頑張ろうと思っている人にとって、どちらの検定の勉強をすればいよいかわからないひともいると思います。

今回はそのような人のためにこの代表的な2つの検定を紹介します。大まかな特徴を説明しますね。それぞれの特徴と、受験時のレベルに合わせて各検定を使い分ける戦略を説明していきます。

 ハングル能力検定試験

  • 日本のハングル能力検定協会が主催している検定
  • 5級がいちばん易しく、4級、3級、準2級、2級、1級がある
  • 6月(春季)と11月(秋季)の年2回実施される
  • 準2級までは、問題文は日本語で書かれている(2級からは韓国語)

韓国語能力試験(TOPIK)

  • 大韓民国政府(教育省)が認定・実施する唯一の韓国語試験
  • 1級がいちばん易しく、6級まである
  • 日本では年3回(4.7.10月)実施される
  • 問題はすべて韓国語

 

この2つの試験の大きな違いはざっくり言うと

日本発か韓国発か

ですね。

 

ハングル能力検定試験(以下、ハングル検定)は日本の協会が、韓国語を勉強している日本人に対して行う試験なので、準2級までは問題文も日本語です。

対して、韓国語能力試験は韓国政府が公認していて、韓国が全世界の韓国語勉強者に向けて行う試験なので、問題文もすべて韓国語です。

初級→中級→上級へは、ハングル検定と韓国語能力試験のサンドイッチ受験戦略が効果的!

代表的な2つの韓国語の検定をご紹介しましたが、さて、どちらを受けよう?そんな疑問が浮かぶかもしれませんね。

私がおすすめするのは、まず、ハングル検定からです。始めの一歩として5級に挑戦してみることをお勧めします。

韓国語能力試験は、韓国で問題が監修されているだけあって、韓国の日常生活でよく使う単語、よく使う表現が取り上げられています。

ただ、検定初心者にとっては能力試験の初級の問題であっても、問題文をすらすら読みこなすのは難しいです。

まずは、ハングル検定で語彙や基礎的な文法、表現を学ぶことをお勧めします。5級でしたら、そこまで時間をかけずに習得することができるはずです。

5級を習得したら、同じ要領で単語力と文法の勉強+ヒアリングの勉強を続ければ、4級、3級とステップアップが可能かと思います。

参考までに、社会人になってから韓国語を勉強し始めた私ですが、通勤の時間や休日を活用して、4級、3級共に半年ずつで合格することができましたので、

独学でも十分対応できると思いますよ!

中級にステップアップするなら韓国語能力試験へ

いよいよ、ハングル検定4級や3級に合格する頃になると、ある程度の単語や文法表現が頭に入って

韓国語で文を組み立てることも、少しずつできるようになってると思います。

そこで、ここからおすすめするのが韓国語能力試験です。

韓国語能力試験は、韓国の韓国語の先生たちが問題を作るわけですから、それだけに、韓国でよく使われる単語、表現が取り上げられ、日常会話に直結するようになってきます。

韓国には、外国人に韓国語を教える語学堂と呼ばれる教育機関がいくつもあります。

その語学堂の中でのレベル分けが、1級の初級から始まり最上級の6級です。

語学堂のテキストがTOPIKには最適

さあ、勘のいい方ならお気づきかもしれませんが、韓国語能力検定試験に挑戦しようと決めたら、韓国の語学堂用のテキストを使ってみましょう。

ほぼ韓国語で書かれてますので(一部日本人留学生用を出してくれてる語学堂もあります)問題文を読む練習にもなりますし、韓国語を韓国語で理解し始めるという一歩にもなります。

上達すればするほど、頭の中で日本語→韓国語に訳すという作業をせず、韓国語は韓国語として理解していくようになるので、中級に入る段階で韓国で使われているテキストを利用するのがおすすめです。

文法などのニュアンス理解が難しい場合もあるので、1冊日本の出版社が出している能力試験対策本を持っておくと良いかもしれません。

上級者なら再びハングル能力検定を活用しよう

韓国語能力試験で上級(5.6級)レベルになってきたら、今度は、またハングル検定を利用して、さらなるレベルアップを図ることをお勧めします。

なぜまたハングル検定?と思われるかと思いますが、ハングル検定は、日本の協会が作っているということはお話ししましたよね?

なので、日本人が間違いやすい問題や表現が取り上げられているのです。

あくまで私個人的な印象ですが、韓国語能力試験の上級は、全体的な韓国語能力を図っているのに対して、ハングル検定の上級となってくると、語彙、発音、表現にわたって、かなり細かいことを問われるイメージです。(個人的な感覚ということを強調してきます)

知識重視なところはなんか一昔前の大学受験みたいですね(笑)

韓国語能力検定試験で全体的な韓国語の力を底上げしたら、そこから、ハングル検定に戻り、細かい部分を勉強していく、こんなイメージを持って勉強を進めていったらいいのではないかな、と思います。

おすすめのテキストや本

おすすめのテキストや本ですが、個別に紹介していると膨大な数になってしまうので、大まかに紹介しますね。

ハングル検定対策

ハングル検定対策には、ハングル検定協会から出ている公式テキストをおすすめします。出題範囲(語句・表現)も明示されています。

切り口によって種類もいくつかあったり、音声ペンがついていたりするので、自分が勉強しやすいものを選んでみると良いかと思います。

ハングル検定〇級対策と謳ったテキストも多く出ていますよ。

韓国語能力試験(TOPIK)対策

TOPIK対策と検索すれば、日本の出版社が出している試験対策本もたくさんあります。  

また、韓国の語学堂のテキストついては韓国書籍を取り扱うショップなどでの取り扱いもあります。(現地サイトから個人輸入という手もあります)

取り扱っているショップ

・K-PLAZA    http://shop.k-plaza.com/shopbrand/019/X/

・ハングルの森  http://www.hanglesup.com/shopbrand/002/X/

・ハングルパーク https://hangeulpark.com/jp/main/main_real.asp

(韓国にある本屋ですが、教材が充実しており海外配送してくれます)

検定を活用して韓国語スキルを効率的に高めよう!

韓国語を勉強する目的はそれぞれですが、早く上達したいという気持ちはみなさん同じだと思います。

ハングルが読めるようになった!聞き取れる単語が増えた!という感覚はとても大事ですし、それがモチベーションアップにもつながりますよね。

大好きな俳優さんの一言、アイドルグループの歌詞の一部がわかっただけでも自分の耳を疑ってしまうほど、嬉しいことは私も経験済みです。

ワンステップの上達に、改めてオススメするのが今回説明した検定の活用です。

もちろん、ドラマや歌を聞きながら上達していくのが、語学を習得していく流れとしては自然な形なのかも知れませんね。

ただ、韓国語を母国語としない私たちにとって、外国語はやはり勉強して身に着けていくものなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?2つの検定の使い分けをご理解いただけたら幸いです。

今回ご紹介したのは、私なりの戦略になります。参考にしていただいて、さらに皆さんのオリジナルの自分に合った勉強法を見つけて、楽しく上達していければ言うことないと思います。

少しでも今回の情報が参考になりますことを願ってます!

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